今回は、高齢者の方がよく訴える症状の一つである浮腫(むくみ)についてまとめてみました。高齢者にとって浮腫(むくみ)は、歩きにくさや不快感から活動性が低下することもあります。 参考にして頂ければ幸いです。
浮腫(むくみ)の原因
浮腫の原因は様々です。中でも代表的な以下の3点を紹介します。
1.心臓が弱い
心臓病や加齢などが原因で心臓が弱ると、血液循環を行う心臓のポンプの働きが不十分になります。 それにより、足の静脈から心臓へと血液が戻りにくくなり浮腫になってしまいます。
2. 足の筋力が弱い
足は第二の心臓といわれるように、心臓と同じポンプの働きをしています。足の筋肉を収縮させることで 血液を上に押し上げて循環させていますが、運動不足や筋力低下の場合はこの活動が低下し、浮腫になって しまいます。
3. 皮膚の張りが弱い
足の筋肉を使っても、皮膚の張りがない場合は、収縮による刺激が届きにくく、血液循環のポンプが有効に 働きません。 以上の3点はいずれも加齢現象でもあります。基本的に高齢者の多くはむくみを起こしやすいと理解し、注意を払ってください。
◆浮腫(むくみ)の対策
ちょっとした生活習慣の工夫が効果を発揮します。本人や周囲の協力で実践できる方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。
1.横になる
第一の対策は「横になること」です。むくみの症状が出る前に横になり、 足の血液を心臓に戻し、むくみが正常になるようにリセットしてください。 横になるのが無理な場合は、座り足を上げた姿勢をとるだけでも効果が あります。
2. 運動をする
足を動かすと筋肉がポンプの役割を果たし血液循環を促してくれます。 運動といっても激しい運動の必要はなく、右の図のようにつま先の 上げ下ろしをするだけでも効果が認められます。
3. 皮膚の緊張度を高める
足に圧力のかかるストッキングを身につけると、緩んだ皮膚の張りを補うことができます。専用の医療 用ストッキングもありますが、まずは、手に入れやすい伸縮性のある包帯やストッキングでも構いません。 4.毎日使うイスを再確認 イスの高さを見直してみてください。イスに座るとき、足の裏が床にしっかりと着けば、それだけで筋肉 が刺激され足のポンプが動きます。車イスを使用する場合も同様に、フットレストの高さを調整します。
箕面市のファミフル訪問看護ステーションでは上記の指導に加えて浮腫に対するマッサージなど行うことができます。