脳梗塞とは・・・

脳の血管が詰まったり何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1くらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(えし)(梗塞)してしまったものをいいます。
冬に多いイメージの脳梗塞ですが、厚生労働省の研究班が全国156の病院を対象に「脳梗塞発症者数」を調査した結果、夏6~8月が最も多くなっています。
その主な原因は、脱水症状です。夏は汗をかくため、気付かないうちに体内の水分が不足がちになります。そうすると血液の流れが悪化し、血管が詰まりやすいのです。 脳梗塞はお年寄りの病気と言うイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、近年では45歳以下の脳梗塞も増加しています。

脳梗塞の種類

アテローム血栓性脳梗塞

原因

脳の比較的太い血管が動脈硬化のため狭くなり、血管がつまる。

初期症状

半身マヒ、半身の感覚障害、めまい、言語障害など、比較的ゆっくり進行することが多い。

ラクナ梗塞

原因

脳の深いところの細い動脈の血流が悪くなり、梗塞が起こる。

初期症状

半身マヒや感覚障害が起こるが、自覚症状が少なく、本人が気づかないこともある。

心原性脳塞栓症

原因

心臓にできた血栓が脳動脈に流れ込み、脳の血管を塞ぐ。 不整脈やリウマチ性心臓病、心筋梗塞、心筋症などが原因となる。

初期症状

左記の症状が突然に起こる。意識障害をきたすことも多い。

※3つに分類された脳梗塞の中で、ラクナ梗塞は日本人に最も多く、脳梗塞全体の約35%を占めています。また、日本人は遺伝的にも細い血管が動脈硬化になりやすいとも言われています。
ラクナ梗塞は、他の種類の脳梗塞と違い、大きな発作が起こることはありません。症状は段階的にあらわれて、少しずつ進行していきます。自覚症状がないこともあり、これを 「無症候性脳梗塞(むしょうこうせい のうこうそく)」といいます。小さな梗塞ですが、そのままにしておくと梗塞の数が増えたり、大きな梗塞が起こったりすることもあります。
比較的高齢者に多く見られ、糖尿病、高血圧、高脂血症などがあると発症する確率が高くなります。

夏に脱水になりやすい要因

夏は先に述べた汗をかくこと以外に、脱水症状を起こす要因として、その典型が、エアコンとアルコールです。エアコンの効いた室内⇒乾燥⇒常に目に見えない水分が奪われていることになります。
したがって室内にいても時々水分補給することが必要です。 特にトイレに行った時、尿色が濃くなっていたら水分不足のサインだと思って下さい。
また、夏には冷えたビールやお酒がすすむことが多くなります。 ビールなどのアルコールを飲む⇒たくさんの水分をとっているように感じる⇒実際には逆でアルコール類は利尿作用があるため、飲んだ以上に尿になって水分が排泄されてしまうケースが多いのです。
飲むときは、飲み過ぎには気をつけると同時に、最後に1~2杯水を飲んでおく習慣をつけましょう。

上手な水分補給

脳梗塞は睡眠中と朝の起床時に集中して起こります。人は、一晩寝て起きるだけでコップ一杯の汗 をかくと言われています。血液中の水分が不足し、明け方に血液の塊ができやすいのです。 したがって寝る前・起床時にコップ1杯の水分をとるよう心がけましょう。
水分は一度にたくさんとるよりも1回200mlをこまめにとるほうが体に負担なく取り込まれます。 夏場の水分補給は「熱中症」の予防だけではなく、「脳梗塞」の予防にもなっていることを是非おぼえておいてくださいね。

こんなときは直ちに受診を!

①片方の目が見えなくなったり、モノが二重に見えたりする。
②片方の手足にしびれを感じたり、力が入らなくなる。
(持っていた箸を落としてしまったりします。)
③舌がもつれて、ろれつが回らなくなったり言葉かしゃべれなくなったりする。
④他の人の言うことが理解できなくなる。

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